株式会社 HRコンシャス

執着の正体

「こだわり」について

人は誰しも自分なりのこだわりを持っています。「こだわりがない」というこだわりもあるかもしれません。そもそも「拘る」とはどういう意味でしょう。「ひとつのことについて強く思い入れたり、執着したりすること」と辞書にはあります。強く思い入れること、特段悪いこととは思えません。誰しも大切なこと、譲れない思い、一生懸命になっていることはあります。「こだわり」は「大切にしているもの」だとも言えます。ただ、「拘る」には「拘う(かかずらう)」という読み方もあります。これは「比較的どうでもいい事を気にしすぎて、いつまでも気にかけたり必要以上に手を加えたりしたがること」という意味です。

 

後付けされた価値観

教育や家族・社会との関わりの中で、人は様々なものに対して価値判断を積み重ねていきます。「こうあるべき」というこだわりは、本人が意識するしないを問わず、後付けされた価値観によるものも多いということです。自分にとっての「こだわり」が、他者からは理解されない時、それをどう取り扱えばよいのでしょうか。自分ひとりで生きているわけではない以上、相手や仲間、組織、社会にとっては少なからず負担や迷惑がかかることとなり、「執着」となります。そして「執着を手放さないこと」は自分自身にとっても弊害をもたらすのです。

 

「執着」の弊害

執着真っ最中の時、例えば「別れてもずっと想い続けること」を「純粋な愛」と定義したり、「やみくもに続ける努力」を「不屈の精神」だと思い込んだりします。これは、自分にとって都合がよいからにほかなりません。自分を正当化でき、深く傷つかないですむからです。「私は愛される価値がない」「自分には才能がない」というような「認めたくないもの」を巧妙にごまかせるからです。ただ、自分自身に対してそれを繰り返していると、根本の課題が解決されないばかりか、自分の変化や成長を阻害することになってしまいます。

 

「執着」を手放す

周りの人も、自分自身も誰も幸せにしない「執着」に早々に気づいて手放し、次のステージに進むにはどうすればよいのでしょうか。

1・必要な「損切り」判断により軌道修正をする

2・自分が覆い隠している「本当の不安」に気づき受け容れる

3・「自分マター」「自分軸」で生きると決める

なかなかに難しく、心が「ギュッ」となってしまいます。

でも、特にこれからの時代には必要なことだと感じます。皆さまはいかがでしょうか?

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