リスキリング（学び直し）と中高年

何か新たな内容を学ぶ際は、まずは文章の意味を読解し、既に持っている知識を用いて新しい内容を理解する必要があります。でも、効果的な学習には、このような知的活動以外の要因があることが最近注目されています。「学び」の必要があることは、大人なら誰しもわかっていると思います。しかし就職してから何十年もの間、学ことよりも働くことの方に時間を費やしてきた人が大半だと思います。仮に勉強の機会をもてたとしても、会社の業務に関することがメインだったかもしれません。そして、歳を重ねた自分には、もう若い頃のような記憶力や体力がない…と残念な気持ちになってしまう人も多いことでしょう。

学び直しの鍵『非認知能力』

非認知能力とは、自分をやる気にさせる力や忍耐強く物事に取り組む力、集中力、我慢する力、自分の感情をコントロールする力などのことを言います。たとえ、経年劣化したとしても、長年社会人として培ってきた「自己コントロール力」を学習に活かすことで、中高年の知識やスキルはまだまだ伸びる余地があるのです。大人な諦めや割り切りをする前に、自分の中にある才能に目を向けてみる必要がありそうです。いくつになっても、新たな自分にチャレンジしてみたいものです。