【DEIBA/個と組織⑩】持続・チーム風土への貢献
つながりを育て続ける人になる
──個から組織へ、思いを引き継ぐ力
変化が激しい時代。
仕事も人も、想定外の連続。
そんななかで、心が折れそうになったとき、ふと支えになるのは──
誰かの「ひとこと」だったり、「あの人がいたから」だったりする。
つまり、“つながり”です。
この10回のコラムを通して、わたしたちは
「つながりとは与えられるものではなく、育てるもの」
だということに気づいてきました。
そして、もう一つ大切なことがあります。
それは、「つながりには引き継ぐ力がある」ということです。
例えば、あなたが勇気を出して言ったひとことが、
誰かの中で“安心”に変わり、その人がまた別の誰かへやさしさを渡していく。
こうして“つながり”は、静かに、でも確かに、組織の文化になっていきます。
ある会社で、「新人が元気に発言できる理由」を尋ねたことがあります。
するとその社員はこう答えました。
「入社したとき、先輩が“どんなことでも言っていいよ”って毎日声をかけてくれたんです。
だから今、自分もそれを新しいメンバーにやってるだけです」
この循環こそが、目に見えない“文化”をつくるのです。
一人の行動は小さくても、関係性の中で育てば、大きな力になる。
そしてその力は、チームを支え、組織の未来をつくる土壌になるのです。
あなたの言葉やまなざし、ふるまいは、どんな“つながり”を生んでいますか?
そして、どんな思いを、次の誰かに引き継いでいきたいですか?
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