【DEIBA/個と組織⑨】自律性・変化耐性
変化のなかで「自分軸」を保つ方法
──流されず、閉じこもらず、しなやかに生きる力
世の中はいつも、少しずつ変わっています。
働き方も、チームも、上司も、仕組みも──
ときにそのスピードは、わたしたちの心の準備より早く訪れます。
「また制度が変わるのか…」
「この方針、ほんとうに納得できないけど、飲み込むしかない」
「変化に乗り遅れてはいけないとわかっていても、気持ちがついていかない」
こんな声を、企業の現場で何度も耳にしてきました。
“変化に強い人材”が求められる時代。
でも私は、“ただ素早く適応できる人”が強いのではなく、
「自分軸を持ちながら、揺れながらも立ち続けられる人」こそがしなやかに強い人だと思うのです。
変化が起きると、わたしたちは大きく2つの反応をしがちです。
ひとつは「流される」こと。周りに合わせすぎて、自分の考えが曖昧になること。
もうひとつは「閉じこもる」こと。違和感や不満を抱えたまま、黙って距離を取ってしまうこと。
どちらも“自分を守るための知恵”ではありますが、
長く続けると、自分の声が聞こえなくなり、動けなくなってしまいます。
だからこそ、こんな問いを持ち続けることが大切です。
「わたしは、何を大事にしているんだろう?」
「この変化の中で、自分が本当に守りたい価値は何だろう?」
揺れながらでも、立ち戻れる“軸”があること。
それは「意志ある柔軟性」を持つ、しなやかな人材の土台になります。
変化の波をサーフするように。
バランスを取りながら、倒れず、泳ぎきる力。
それが「自分軸」です。
あなたは今、どんな軸をもって、変化の中を歩いていますか?
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