株式会社 HRコンシャス

【DEIBA/個と組織④】自己受容と投影

自分を受け入れる力が、組織を変える

──“投影”から自由になるために

「部下がどうしても好きになれないんです」

──そう語ったのは、あるベテランマネージャーでした。

その部下は、いつもマイペースで、空気を読まない。

報連相も少なく、協調性に欠けて見える。

ただ、よくよく話を聞いてみると、マネージャー自身が「マイペースな自分」を強く否定していたことがわかってきました。

「私はいつも、周りに気を遣ってきた。迷惑をかけたくなくて」

──だからこそ、目の前の部下が“自由でいること”が、無意識に許せなかった。

人は、自分の中にある「否定している部分」を、他人の中に見出したとき、過剰に反応してしまうことがあります。これが、心理学でいう“投影”です。

自己受容とは、「いい自分だけじゃなく、不完全な自分にもOKを出すこと」。

それができるようになると、不思議と他者への目線も変わります。

「自分を受け入れることが、他者との関係性を変える」

この真理は、組織の中でも同じです。

人間関係に悩んだとき、まずは外ではなく、自分の“内側”を見つめてみること。

自分を責めるのではなく、優しく問いかけてみること。

自分と和解した人は、他人との関係にもやさしくなれます。

この記事を書いた人

笠 朋子

人事経営コンサルティング・企業研修の企画・運営を行う株式会社HRコンシャス代表。人と組織の進化を支援するエキスパート。国家資格キャリアコンサルタント。

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